外壁塗装の塗料について説明します。

塗装には、美観を保つ為と、建物自体をコーティングし、保護するという役割があります。 塗膜は経年とともに劣化していきますが、様々な要因から建物を守り、美観を保つ為に塗装が必要となってくるのです。 実は、塗装において最も重要なのが塗装前の状態です。塗装する前の状態を『下地』といいます。 下地処理にどれだけ手間を掛けられるかがきれいな仕上がりのカギとなります。また、この下地の状態が悪ければ悪いなりの仕上がりになります。山村塗装店では、親方から受け継いだ『秘伝の工法』で皆様のお家も綺麗に仕上げます♪ 皆様に少しだけご紹介しましょう。

塗料の種類

塗料は大きく「下塗り塗料」と「上塗り塗料」に分けることができます。下塗りとは、塗料を塗り重ねる際、最初に塗る工程のことを言います。 「下塗り塗料」は下地と塗料の密着度を高め、下地を丈夫にする役割があります。 塗装は基本的に3回塗る必要がありますが、上塗りはこの中でも最後の仕上げとなる工程です。 「上塗り塗料」は塗膜を形成することで下地を保護し、あらゆる外的要因から下地を守る役割があります。

・サイディング壁

サイディング材の中でも近年最も普及しているのが「窯業系サイディング」です。
◎使用する下塗り塗料
・サイディング用シーラー系
・サイディング用サフェーサー系
水性や油性、1液タイプや2液タイプなど細かく分類することもできますが、主にこの2種類になります。
「メーカーカタログ」にきちんと「適用下塗材」と記入されてるものを選定します。
使用する下塗り塗料を簡単に説明します。

サイディング用シーラー系 は「粘度」が低く(多少高いものもあります)、「接着剤の様な役割」があります。ひび割れや欠損がなく、比較的塗装面が良好な場合に使います。
サイディング用サフェーサー系 は「粘度」が高く、クラック(ひび割れ)や欠損など傷みのある下地への修復も兼ねた下塗り塗料です。 状況にあわせてこの2種類の下塗り塗料を使いますが、表面の荒れが目立つ場合などは、シーラーを塗布してからサフェーサーを塗布することもあります。

・モルタル壁

モルタル壁は昔ながらの外壁材です。現在では、窯業系サイディングが主流となっていますが、昔はモルタル壁が大半を占めていました。特徴としては大壁を形成できることです。サイディングのようにコーキング目地が入らないのも特徴です。しかし、反面ひび割れしやすいというデメリットもあります。そんなモルタル壁のデメリットをカバーしてくれる下塗り材が『微弾性フィラー』という下塗り塗料です。粘度が高く細かいひび割れなどは微弾性フィラーが埋めてくれますし、多少の伸縮にも追従できる特徴があります。大変多機能的に幅広く使用されます。

ただ、気を付けなければいけないことがあります。広い面を塗装する際は、繋ぎ目が出やすくムラになりやすいということです。繋ぎ目やムラを出さない為に、工夫して塗装することが重要で、プロの技が光る部分とも言えるでしょう。

ALC

ALCはAutoclaved Light-weight Concreteの略で外壁材の名前です。発泡剤で多孔質化した軽量気泡コンクリートのことです。 板状にしたものはALC板あるいはALCパネルといいます。 軽量で施工、加工が容易で、断熱性・耐火性も高く、主に鉄骨造や木造建築に使用されています。気泡が多いため水分を含みやすい外壁材なので、塗装やシーリングの補修がとても重要です。ALCの塗装において、下地調整が十分に行われないことが原因で防水性が問題となる事があります。気泡が多いために表面がザラザラしています。

下塗り塗料は主にフィラーを使用し細かい気泡の目がしっかりと埋まるように塗装をしていきます。

金属

鉄部といわれる金属製部材で、外壁(トタン、ガルバリウム鋼板)、屋根(トタン、折板、ガルバリウム鋼板)手摺、笠木、雨樋の受け金具等いろいろなところで使用されています。昔は鉛丹錆止めが主に下塗りで使用されていましたが、現在では対候性に優れているエポキシ系の錆止めが主流となりました。鉄部は必ず下地調整の『ケレン』という作業が必要でケレンせずに塗装してしまうと剥がれの原因になったり、錆がすぐ出てきてしまったりします。
ケレンとは、錆を落としたり、塗装面の密着をよくするために行う作業です。ワイヤーブラシやサンドペーパー、マジックロンという研磨剤を使って磨いていきます。下地の状態や、部材などによっては電動工具を使用することもあります。公共事業の橋桁や、歩道橋などはサンドブラストと呼ばれる完全に塗膜を剥がしてしまう工法もあります。コストがかかりすぎてしまい一般住宅ではサンドブラストは行いません。 以前錆止めというと赤さびでしたが現在は進化し、白、黒、グレー、クリーム色の錆止めが出ています。

木部

木部に関しては、塗料選択に細心の注意が必要です。基本的に自然の物なので劣化が早く、杉、松、ヒノキなど様々な種類があります。それこそ経験がなければ塗料選択を誤ることがあります。吸い込み具合が木の種類で違いますし、新しい木、古い木でも違います。塗装してあるのかないのか、木目が見えている塗り方をするのか、木目を潰してしまうのかで全く塗料や工法が変わってきます。木部が使用されている場所や状況によっては、塗装してもすぐに剥がれてしまうこともあります。
このような状況の時は板金をカバーしてしまう工法をお勧めします。

上塗り剤の説明

普段私たちが買い物をする際には、様々な選択肢の中から価格やスペックなど幅広く比較した上で、商品やサービスを選ぶことになります。特に高い買い物では比較の目が厳しくなります。
一方で自宅を塗装する際には、あまり経験が無いことから、どのような塗料を選べばいいのか、どこにポイントを置けばいいのか分からない方が多いと思います。
この外壁塗装の選び方のポイントとしては5つのポイントがあります。①色、②機能性、③外壁材の種類、④塗り替えサイクル、⑤予算、などの要素を考えつつ外壁塗装の塗料を選ぶことになります。
色に関しては、周囲の環境との調和を考えて基本的には好みの色を選んでいきましょう。また小さな見本で見る色と壁一面で同じ色を見た時とでは全く印象が異なりますので、その点でも注意が必要です。
機能性についてですが、遮熱・断熱・耐候性・防汚性・抗菌など様々な機能が付加された塗料がありますので、個々の目的に沿った塗料を選択しましょう。
外壁材の種類については、それぞれの材質に適応した塗料を選ぶ必要があります。分からない場合はしっかりと専門家の意見を元に選びましょう。
塗り替えサイクルに関しては、基本的に金額が高い塗料の方が長く持ちするということもありますので、外壁塗装の頻度と予算を見ながら検討しましょう。

シリコン塗料

シリコン塗料は、一昔前には非常に高価な塗料でしたが、今では一番一般的な塗料として普及しています。適度な耐候性や艶感があり、予算もお手頃なので人気の塗料となっています。期待耐用年数は10年以上で、最近ではラジカル制御付きが主流となっています。

エスケー化研 プレミアムシリコン

フッソ系塗料

フッ素塗料は、シリコン塗料よりもワンランク上の高級塗料です。フッ素樹脂と特殊顔料のハイブリッド効果で、高い耐候性や絶妙な艶感を発揮します。期待耐用年数は15年以上で、最近ではラジカル制御付きが主流となっています。金額はシリコンよりも少し高めですが、長期的な観点では抜群のコストパフォーマンスが期待できます。

KFケミカル セミフロンシリーズ

無機ハイブリッド塗料

無機・ハイブリッド塗料は、現代の最高級塗料です。様々な合成樹脂と無機成分を組み合わせることで、最上級の耐候性と高級な質感を実現できます。中でも無機フッ素塗料は別格です。期待耐用年数は20年以上で、最近ではラジカル制御付きが主流となっています。金額は高いですが、圧倒的なコストパフォーマンスが期待できます。塗り替えサイクルが減少するため、ある意味塗装屋泣かせの最強塗料とも言えます。

KFケミカル セミフロンスーパーシリーズ

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